2019年09月08日

人は責めれば変わるは大間違い 〜外的コントロールは反則攻撃でいっぱつレッド〜

今回は「外的コントロール」についてです。



今夜もガミガミ言われて凹んで帰ってきた方、人格否定をされて今もショックを受け続けている人
もいるかもしれません。






コーチングの考え方があります。
それは「外的コントロールを排除する」ということです。


では外的コントロールとは何でしょう?
正確には「外的コントロール心理学」とは心理学の権威ウィリアム・グラッサー博士が
20世紀後半に提唱した「選択理論」の中で扱われた用語です。




彼の言葉を引用してみましょう。

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@ひとが不幸な理由の大半は、満足できる人間関係を持っていないということ。


Aひとが満足できる人間関係を持っていないのは、どちらかがあるいは両方が、関係を改善しようとして
外的コントロール心理学を用いているからである。


Bそのような関係からは苦痛がもたらされるので、そちらかあるいは両方が、相手の用いている外的コントロールから逃れようとしている。


C外的コントロール心理学の表われ方は、致命的な7つの習慣となる。
1.批判する
2.責める
3.文句を言う
4.ガミガミいう
5.脅す
6.罰する
7.ほうびで釣る

この習慣が実践されるところでは、基本的欲求が充足されず、問題が発生する。

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つまりこのような7つの行為で、人を変えられる。またはコントロールできるという考え方を
「外的コントロール心理学」と言います。






人類のほとんどが、この外的コントロールこそ、諸悪の根源だという事実にまだ目覚めていません。

相手を外的コントロールで変えられる。
さらに言うと、変えなければならないと信じ込んでいるため
色んな場所でストレスが過剰になり、悲劇を生んでいるのです。


そんな事はない。
たまにはガツンと言ってやらなくては、指導や教育にはならない。
「良薬は口に苦し」だ。





ですって?






気持ちは分かりますが、ガツンと言わなくても伝わるものは伝わります。




もしかしたら注意を受ける部分(行動だけ)を指摘してもらっていたら
すんなり聞きいれる事が出来たかも知れません。

たとえ一時的に強制できたとしても、人を外的コントロールで変えることはできません。
外的コントロールでは、決して幸せになれないとっても過言ではありません。





ではなぜ幸せになれないのでしょう?

外的コントロールによって、人格を否定され、精神的ダメージを負うと
その言われた注意の部分よりも、外的コントロールを受けたダメージのことのほうに囚われ
多大な精神エネルギーを費やし、回復までの時間を要することになります。

人によっては立ち直れないほどの状態に陥ってしまう可能性も多い。





つまり、外的コントロールは発信する側の感情の世界に
受ける側が、否応なく引き込まれることにより悲劇は生まれるのです。








職場でのパワハラ・離職率や
家庭での離婚率、子育てでの問題の増加。
恋愛でのDV、コミュニケーションの悪化など。
そして精神的に追い詰められる方の増えていることもこの問題が非常に関連しています。



こういった件で、僕へ相談される方も多くなってきました。





僕も外的コントロールを受けた記憶、お恥ずかしい話ですが自分がしてきた記憶があります。
僕も信じているひとりでした。
同じように7つの外的コントロールに、思い当たる方は大勢いるのではないでしょうか?





思えば僕らの世代までは、この教育方法は当たり前に行なわれていましたよね。
会社でも学校や部活でも、そして家庭でもほとんどが当たり前だったかもしれません。

しかし、その当たり前は現代では通用しません。もはや古き時代の負の遺産なのです。







「だめでしょ!!なんで言う事がきけないの!!!」

「おまえは何度やってもダメなやつだな。」

「今度やったら、どうなるか覚悟しておけよ。」

「エラーしたら、グランド20周!!」

「そんな考え甘いよ。」

「なんで報告しないんだ、このバカが!!」

「このノロマ!!」

「なんで連絡してくれないのよ!ガミガミガミ!」





他にも心当たりがある言葉
今も心に刺さっている棘があるかもしれません。




よく考えたら、これは反則攻撃(ファール)イエローカードですよね。


さらにこういう言動をする方は、人格否定も混ぜてきたりします。
ある意味、注意+人格否定なので一発でレッドカードです。



これを「あなたのため」という意志で良かれと思ってやっているから、盲信とさえ思ってしまいます。

育ってきた環境や自分が成長してきた経験則を押し付けることで、人が変わると信じているのです。
親から受けた体罰を子にしてしまうのも、この伝統があるのです。






外的コントロールで攻撃されたら
時には「怖いから、いったんは言う事をきいたふりするけど、隠れてやればいいや。」
と聞く耳を持つどころか、反感を持ち逆効果。

時には「自分が悪いからこうなったんだ。自分はダメなやつ。」
とさらに自分のセルフイメージを小さくしてしまい、改善には至らず裏目に。


というように結局、効果はあまりないのです。
こんなに効率の悪いことはありませんよね。








では外的コントロールを用いずに回避するにはどうすればよいのでしょう。


「質問型のコミュニケーション」を使う必要があります。
相手のとるべき行動をみずから選択してもらえればよいのです。

外部から強制された行動は、本人にとってはハッピーではありません。
しかし自分で選択した行動はハッピーなのです。











もちろん家庭や恋愛に至るまで応用できる方法でもあります。






外的コントロールはすなわち「強制」です。

しかしコーチングでは「どうするか?」という選択の余地を与え、本人に選択させる。
そこにのびのびと、色んな発想が生まれる空間、個々の幸せが生まれる秘訣があるのです。








「人は責めれば変わる」という、時代はもう終わりました。
人類は新しいコミュニケーションをとれる時代に入ったのです。
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posted by 創間元哉 at 22:54| そうまのコトバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする