2019年09月22日

"苦しいのはあなただけじゃないの"という反則技

何か相談したときに



「辛かったり、苦しいのはあなただけじゃない、みんな頑張っているの」

「世の中にはもっと苦労している人がいる、だからあなたの苦しみなんてちっぽけ」




みなさんのうち、ほとんどの方が一度は言われたことがあるセリフではないでしょうか?


特に日本人にはずっとある考え方のようです。








でももし辛いことを打ち明けたり、抱えていたことを勇気を出して話したあとの言葉だとしたら

あなたがその言葉を言われる立場だとしたら、どう感じるでしょう?







きっともうそれ以上は話せなくなるでしょう。

傷つき、自分の心を開くことが怖くなってしまうかもしれません。


中には「じゃあ頑張れない自分はダメな人間なんだ」と言われていると感じてしまう方もいるかもしれません。(これも実は自分への思いが強く投影されているのですが、それはまた後日)





自分の心を開いた分だけ、かなりのダメージのカウンターパンチです。








でもこのセリフは、そこらじゅうで言われている常套句でもあったりします。







ではちょっと置き換えてみましょう。


「私だって苦しいんだよ、私だって苦しくても頑張ってるんだよ。だからあなたも自分の苦しさばっかり言っていないで我慢して頑張るべき」


「世の中には苦しみばかりが当たり前、私も苦しいけど自分の悩みなんてちっぽけって抑え込んでる。だからあなたもそうしなさい」






これは思いっきり、その人自身が抑圧(我慢している思い)が相手に強く投影されている状態です。




「私は苦しくても我慢している(本人に苦しみがある)」⇒「だからあなたも我慢するべき」

「私は自分の悩みなんて小さいと思い込んでいつも我慢している(苦しみがある)」⇒「だからあなたの問題も小さい」




つまり言った本人の「問題」が相手の「問題」となってしまうのです。






さらにこれが進むとこうなります。

「普通、こういうのは耐えて我慢するのが当たり前でしょう。」という現象です。
「抑圧の一般化」というものです。








ほとんどの場合、何の解決にもなりません。

抑圧を繰り返すだけです。

日本人独特の集合意識というか、抑圧的な考え方です。






もし相談してもこういった言葉で返されたときは「あぁ、この人の感情や問題が投影されているんだ」と思い出してください。そしてダメージを受けちゃうかもしれませんが、深々と一礼し、そのあとその言葉をポイッと捨てちゃってください。






きっとあなたの気持ちの解決は他にあるでしょう。

見つめてあげたいのは、あなたの苦しさがどこから来ているのかです。

それに向き合ってあげる事がいちばん大事です。
posted by 創間元哉 at 23:56| そうまのコトバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする