2019年08月30日

"ママは怒ってますからよろしく!" 〜社会的客観性という観点から〜

「うちは自分が職場でイライラして帰った時"ママは会社のことでイライラしてるから、よろしく!"と子供達に言っちゃいます。」





あるクライアントさんのお話。




僕はそれを聞いてとても良い接し方だなと感心しました。






その理由は



まだ社会的客観性のないお子さんが、ママがなぜいつもと違い機嫌が悪いのかちゃんと分かるからです。



社会的客観性とは、相手や状況を客観的に分析する能力です。


社会的客観性はだいたい20歳前後から身に付き始めます。


つまりそれ以前の子供にはそれは備わっていません。




例えば、お父さんが応援している野球チームが負けてイライラしています。

イライラしているところを、側でお子さんが遊んでいました。

「いつまで遊んでいるんだ!」と怒鳴られました。



これが20歳以降の大人なら


「あぁ、パパ今日は野球負けたからイライラしてるんだ」と客観性を持ちます。



しかしこれがそれ以前の子供ならば


怒鳴られたというショックと怖さが強く出ます。


そして怒鳴られた理由が分からないのです。




しかし思考はどうしても意味づけをしないと落ち着かないので


「遊んでいると怒られる」

「いつまでもノロノロしている私はダメ」

「パパは私が嫌い」



など根拠のない意味づけをしてしまい


それが大人になっても怖さとともに焼き付いてしまうケースもあるのです。









その意味でもこのクライアントさんの習慣は良いと感じました。



もし"パパは巨人が負けてイライラしてるんだ"ともしパパが言ったなら、子供たちは根拠のない怖さや罪悪感を持つことはありません。






この発言の良さはもう一つあります。




そうして宣言することで不要な八つ当たりを防げるからです。


自分の感情を理解している人はその感情を不要にぶつけたりしません。




自分の感情は自分のもの。

この優しい線引きは、心の境界線でもあります。





子供の前で感情的になっているのはダメだと思えば思うほど


人は感情的になります。




ある意味では子供の前で当たり前にある感情を親が持つことはとても素敵な感情教育なのかもしれませんね。











posted by 創間元哉 at 11:08| そうまのコトバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする