2019年05月13日

"心の病気になるのは心が弱いから"という誤解

「心の病気になんてなったのは、私が弱いから」




色んなクライアントさんや相談者の方のお話を伺っていると

かなりの割合で思われている方が多い「思い」と言えます。




その「思い」から主に出てくる言葉は2つあります。



ひとつは「だから私は駄目なんです。」

強い自己憐憫を感じるケースです。



2つ目は「今の自分から変わって、強くなりたい。」

これは今の自分が駄目だから、その自分から良い存在になりたい。

ということを感じるケースです。




2つ目のケースはカウンセリングやコーチングを受ける方が多いです。





どちらも自分にあり、その思いで揺れ動いているという方もいらっしゃるでしょう。





どちらも「私の心が弱いから駄目(私が駄目)」という前提での思考です。


人に言われたりした結果、そのように思った背景はあるのかもしれませんが、正しくありません。








心が弱いから、心の病気になるのではありません。


これは多くの方が誤解しています。





根性=ストレス耐性=心(精神)




と考えているのかもしれません。





色んな経験から、人と比べて自分はすぐに落ち込む、気にすると感じているのかもしれません。





しかし精神疾患にまでなるということは「心が弱い」からではないのです。








理由は自我の形成によってはそれぞれ違うので、セッションを直接行ない、思いの派生した中身を見てみないと分からないのは間違いないのですが





共通している部分は「心が硬い」ということからもしれません。


心が硬いとは何か?






心の中に抱えている「ビリーフ(信念)が強い」ということです。

ビリーフとは「自分の中のルール」「当たり前」と言っていいでしょう。


意識できるビリーフ、無意識のビリーフがあるのですが





「お金はがめつくなると人に嫌われる」


「私は算数が得意」



など普段気づいている軽いレベルのものから





「私は弱い」

「頑張らないと私は愛されない」

「私は親に愛されないくらいどうしようもなく必要のない人間」



などの無意識レベルの深いものまであります。




過去の積み重ねや強い出来事から生まれたこのビリーフやセルフイメージから

新たな出来事による刺激によって、いろんな感情が起こります。


不安、劣等感、嫌悪感、怒り




しかしそれだけなら良いですが、精神疾患を及ぼす人は、自分を律するビリーフも強いので

抑圧は必然的に強くなります。




簡単に言うと「落ち込んでいる自分」にさらに駄目だと責めて追い打ちをかけるのです。

さっき挙げていた「私は頑張らなければ愛されない」などのビリーフは頑張ることを基本的に正しいと信じていますから、落ち込んで何もできない自分を極度に責める、抑圧するのです。


その抑圧によって、起こった感情は滞留し、過度のストレスになります。




それが耐えられない状態にまでになると発作を起こすようになるまでになり
または抑圧が効かないくらいエネルギー不足になり、無気力になります。


PTSDなどのトラウマを伴うものなど一部以外はほとんどこの状況で引き起こされます。





長年の苦しみ、突発的なトラウマなどによって生じたビリーフから、心が硬くなってしまうことで結果的に精神疾患は引き起ります。



精神疾患は当事者にならなければ分からないし、苦しいのはとてもわかります。





しかし精神疾患が引き起るということは、もう既に溢れてしまうほど、エネルギー不足に陥るほど、苦しみを生みだしているビリーフや心のメカニズムがあるのだということです。

体も無理をすれば、痛みや不調を生み出し、我々に訴えてきます。


心のことも、伝えたいことがあるから、病気を引き起こしていると考えてほしいのです。




もう一度伝えますね。


「あなたは心が弱いから、精神疾患になったのではない。」




そして「この病気をメッセージとしてあなたが幸せになることは取り戻せる」とも伝えておきます。

posted by 創間元哉 at 21:44| そうまのコトバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする