2018年12月18日

癒していくうえでの”許す”ということ

「この世界で難しく尊いことは3つ。
待つこと、続けること、そして許すこと。」



これは僕のじいちゃんが大事にしていた言葉です。
もちろん僕の心の中に今も息づいている言葉です。





その中でも今日は「許すこと」について考えます。



許すこと。

過去のこと、自分のこと、相手のこと、それをすべて許すこと。


今までの色んな方のセラピーを経験してきて、この認知に”自然と”シフトするととても強力な癒しとなる事は間違いないです。

今までの自分のイメージから完全に分離しているので、とても楽になるのです。

怒り、悲しみ、自分に対する思いから解放された時、その人にとってマイナスに重要だったものが、重要ではなくなるのです。その事を思い出しても、その感情自体は無くなっているからです。





しかし気をつけなくてはならないことがあります。



それはセラピストがクライアントに「許し」を勧めたり、強要するように仕向けてしまうことです。

僕もセラピストになりたての頃、失敗した経験があります。




クライアントさん自身も「許してあげるべき」という思考活動で、自分を抑制してしまうことがあります。
(特に鬱を罹患する抑圧が元々すごく強い方はこの状況に陥るときがあります)

本当に「許す」ということは違うのだと慎重にプロとしてはみなくてはいけません。




「許し」が強制された場合はそれ自体が強い抑圧になります。

それにより「許せない自分はやっぱり駄目なんだ」と自責感情が出て苦しさが増すこともあります。




本当に苦しみがなくなったとき、その人のペースで許せるのであればそれもいいですし
許さなくてもいいのです。



ただ「許し」とは別に「怒り」「悲しみ」に囚われている状態は苦しいですから、それだけを緩めるセラピーはとても有効です。それにより許しを強制せず、その人の思いを軽くしてあげることがなにより重要になります。



それなので、僕はセラピーの前に必ずクライアントさんには事前説明(プレフレーミング)をします。


”怒りを解放してしまうと相手からの攻撃に無防備になるのでは?”
”怒りを解放してしまうと相手を許すことになり、自分の負けを認めるのでは?”


こういったことを考える方がいますが、それは無いのだと伝えます。
ただ怒りや悲しみなどのネガティブな思いの苦しみだけを解放するだけなのだと。



それにより心はクリアになり、今までの苦しみは非常に楽になりますと。




あくまでもクライアントさんのペースに合わせ、強制はせず、ゆるりと軽くセッションは行いたいのです。




確かに色んな心が解放されたうえで、自然とどうでも良くなれるなら、許せるならそれもいいでしょう。

でもあなたは許さなくてもいいのかも。



ただその苦しみが辛いのなら、きっとそれは何かを見つめてあげる時なのかもしれません。
posted by 創間元哉 at 21:50| そうまのコトバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする