2018年11月03日

だから言ったじゃないの!! 〜すかさず思考、行動の世界へ行ってしまうのはなぜ?〜

「だから言ったじゃないの!!」



道を歩く僕に、女性の声が入ってきた。

声がしたほうに目をやると、男の子とママらしき女性が向き合っている。




「だから気をつけなさいと言ったでしょ?」

ママはイライラしたように男の子に言う。





男の子は、泣きじゃくっている。



どうやら歩いていた道で足を踏み外し、膝を擦りむいたようだ。



「あー、ちょっと待ってて」とハンカチと絆創膏を取り出すママ。

手際よく擦りむいた膝の手当てをしている。



手当てをしながらママは言う。

「あれだけ前をちゃんとみて歩きなさいとママ言ったでしょう?
ほら、もう泣いてないで、歩きなさい。」






男の子は泣き止まず、ますますママは苛立つよう。

「いつまでも泣いているんじゃない!」とむなしい言葉が響く。








ただ一言、男の子は

「痛かったねー」とか「びっくりしたね」「怖かったね」

そんな言葉をママにかけてもらえたら、きっと泣き止むでしょう。






しかし僕はママを責められないのです。






ママを含めた我々の世代は

いや、日本の教育方針、躾の基本は

何かが起こったなら


「なぜそうなったのか」と原因や理由を検証することや

「どうしたらいいか」と行動を考えること


これが最善とされています。

つまりそれ以外に習っていないのです。




「感情」とはなぜあるのか

「感情に寄り添うこと」についての意義はまったく度外視されてきたのです。







僕らも振り返れば、ほとんど親や先生に言われたことはこの2つですし


「泣いたって仕方ない」

「怒ったら周りに嫌われるよ」

「いつまでもすねているんじゃない」



と感情なんかどうしようもない。
持っていても仕方ないと言われてきました。




つまり感情に振り回されている人間は

メソメソしている

プンプン周りに不利益を与える

ひとりだけ納得できない人間は協調性がない


など否定されてきたのです。






だから、感情に寄り添うことを知らないというより

否定的であっても仕方ないのです。







先ほどのママさんは



転倒した男の子に「なぜ」という思考で話していました。

本当は「今後どうするか?」「なぜ起こったか」より、大事なことがあるのです。

絆創膏を貼るという迅速な行動より、分かって欲しかった大事なことがあるのです。







自分に対しても、他人や家族に対しても


感情を受け止める。


この重要性はまだまだこの国には薄いと感じます。


本当に大切なことです。

posted by 創間元哉 at 21:56| そうまのコトバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする