2018年03月04日

何をしても改善できない理由の奥にあるもの 〜楽になることを望んでいる自分と望んでいない自分〜

私は苦しい。
辛いという方には大きく分けて2種類あります。





1.本当に変化(変容)を望んで受け入れる準備がある人

2.意識上では変わりたいと言っているけど、無意識にそこに居続けたいという人。




それを見極める方法は問いかけること。



そこに自分への思い込み(ビリーフ)かあるか。

変わらないままある状況にメリットはあるか。

です。



これはある程度、信頼関係がないと「このセラピストにひどいこと言われた」と投影してしまいがちなので、注意が必要です。

セラピストとしても、お聞きするときはなるべく信頼関係が築かれた状態でお聞きします。






「もしこの苦しんでいる状態が、今すぐになくなってしまうとしたら本当にいいですか?」






あなたは何かを諦めなくてはいけないか?

あなたは何かをしなくてはいけなくなるか?

あなたは自分で何とかしなくてはいけなくなると感じているか?

あなたは自分のことを分かってくれる人と離れなくてはいけないと恐れてはいないか?



デメリットはあるか。






本人は本気で意識的に変えたいと望んでいても



無意識に変化することを阻んでいる、抵抗の恐れがあります。


それはほとんどの人が気づいていません。





この問いに対して

「無くなって良いです」と答えたとしても、間があったり、詰まったりするということが
あるということは、何らかのメリットがその状態にあるのです。





本人も気づかないくらいの当たり前の中に組み込まれているのほとんどの場合無意識です。



そこを拾ってあげる作業はとても繊細であり、とても今後のケアに重要なのです。




だって、自分が回復すること、楽になることを望んでいる自分と

むしろ望んでいない自分が

衝突して、エネルギーを相殺し合っているのですから



ケアをしていくうえではとても、大事な局面となります。






よく深く見ていくと



特別扱いしてもらえなくなる。

経済的負担を強いられる。

気にかけてもらえなくなる。

この状態を克服するという自分のアイデンティティを失うことになる(空っぽの自分になる)



様々なメリットが隠されているのです。




それを見つけ出すことも大事ですが


もっと大事なのは、その思いが顔を出してくれた時の対処の仕方。





決してこの思いがあるから回復しなかったのか!と消そうとしてはいけません。

素直なその人の気持ちでもあるのです。

僕はそれを否定したくないのです。

否定するより、むしろ分かってあげたいし、その思いとも対話していきたいのです。



それがむしろ解決の道となります。

それがその人の大きな受容を引き起こします。



こういう無意識の恐れの思いを消そうとすると、決してうまくいかないです。


それはセッションを重ねてきて、僕が本当に思うことです。






どんな思いもあっていい。


その思いを聞かせてくれた時に、対話していきたい。


そのスタンスをこれからも忘れたくないのです。






どんな治療やどんな方法や、どんな本を読んでも、改善しなかったことの裏には

そういった抵抗のエネルギーがあることが多いです。



いろんな方法にチャレンジしても、ケアできなかった方は諦めずにご相談ください。
posted by 創間元哉 at 22:42| セッションについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする