2018年03月01日

動画を見て愕然… 〜スマホ依存を治す方法がそれ?〜

珍しく怒りを記事にしますね!

プンプン!







Facebookであるニュース記事が流れていたのでちょいと注目。





精神科医が教える「スマホ依存を治す方法」



という動画がありました。




ふむふむ。依存症に対してはどのようにアプローチするのか


興味本意でその動画を再生。






なんだか依存症を語るという割には動画の全体時間が4分ほどというところで
おかしいと気付いていれば良かったのですが…









男性の精神科医の方が話しています。


どうやら数々の著書もある有名な方のようです。
(お名前は差し控えます)



その方が動画で話しているのですが




「みなさんも気になるスマホ依存症の治し方を説明しますねー、簡単です!」






「携帯電話ショップに行き、スマホを解約してください」


















マジか





マジで言ってんのかこの人






ど、動画終わってるし…





1分沈黙…






マジか





いや、治したい人ってスマホ依存症“を”治したいのに


スマホを解約したくないでしょーに!





電話とか

地図とか

ゲームとか

SNSとか





依存しないようにしたいだけなのにー


かいやくーー!!






冗談抜きで愕然としました。





患者さんにこういうアドバイスをしているんかい。。。


この人本当に専門家なのか。。






でもわかる気がします。





会社でパワハラにあって辛くて…→会社やめてください or 会社休んでください

親との問題で苦しくて…→親御さんと離れてみては

子供がいじめを受けていて…→学校を変えてみたらいい




そんなアドバイスを普通に精神科医や心療内科医の方から受けた方もクライアントさんに大勢いますから、何となく、全てではないでしょうが、現場はこういうことがまかり通るのでしょう。






仮にスマホ依存症に悩んでいる方が

指示どおりにスマホを強制解約したらどうなると思いますか?





明らかに2点が考えられます。





・今までスマホに依存していたことで、フタされ抑圧されていた苦しみ(孤独感、不満、怒り、不安など)を感じやすくなる。

・そのままではいられないので、結局こっそりスマホを手に入れるか、代わりになる抑圧のフタ(異性への依存、ワーカーホリック、食べ物、アルコール、ドラッグなど)を探しはじめます。


それを抑えるために向精神薬を処方するでしょうが、それも代わりになるフタでしかありません。

まったく根本的な依存症の解決にはならないでしょう。





こういうことをまだ日本の精神医学界が、やっているのだとしたら
(この医師だけであることを願いますが)



10年どころか、数十年、日本はまだ心の分野では遅れをとっているでしょう。

スマホを握る僕の手も、愕然として震えていました。






心のケアを請け負う上で、状況を変えさせる、依存をやめさせるというのは


下の下の策です。




珍しく、厳しい言い方になりましたが、そうなのです。








ではどうすれば良いか?



まず大前提に


依存のフタを必要としている潜在的な思いや感情は

不安、孤独感、焦り、怒り、無力感など


当然、人それぞれ違います。

だからそこを対話をしながら、見ていかなくてはならないのです。

その作業はどうしても欠かせません。



検査せず、処置はできないのです。




また従来のやり方では依存そのものを悪としやすいですが

1番見たいのはそこであり、癒すのもそこです。



セッションでは、その作業を丁寧に行います。

たしかにその方法はあるのだと僕は断言します。

ただ丁寧なケアが必要なので時間はある程度かかるのです。


どのような依存症もメカニズムは、基本的に同じです。





ここまでお話しして

誰もがOKのワンポイントアドバイスは、ポンと渡せないのは

お分かりいただけたと思います。








こういったワンポイントアドバイスや本で得る知識に

僕らはどれだけ振り回されてきたでしょうか。


本当にヘトヘトになったことが僕もありましたから

よく分かります。




しかしヘトヘトになっていたり、どうしてもうまくいかないなら

代わりのフタにすぐ飛びつくのではなく、自分に向き合うチャンスなのかもしれません。




セッションではそういう方の力になりたいです。
posted by 創間元哉 at 20:32| そうまのコトバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする